藍織成 岡田 藍/neo松坂縞・伊勢二見




















伊勢二見の旅館街、潮風を聞きながら、
草木染の松坂木綿の糸で 私は布を織っています。

木綿の糸は、肌に優しく、着心地よく、丈夫で長持ち、
着るほどにやわらかく馴染んできます。

ほんの数十年前まで、女性の誰もが、家族や、恋人のために、
一心に織った布。
“そんな布を織りたい”と思います。

江戸時代、松坂木綿の名を高めたのは、
冴えた藍の色合いと、特色のある縞模様からですが、
現代の私は、縞に意味を持たせることが出来たらと考えました。

いろいろな商品に使われているバーコードは、
情報が組みこまれた「縞」ですが、
その「縞」を使えば、布にメッセージを織込むことができるのです。
単純な縞が、多くの可能性と意味をなすものに変ります。

刈安や玉ねぎの皮の黄色(袈裟の色)で、六地蔵(お地蔵さんに守られる)を、
茜のピンクで、LOVE(あなたに愛を)など、とても楽しい
優しい織になります。

二見が浦は、夫婦岩で有名なところ、
夫婦で、恋人同士で、お互いの名前を織込んだストールを、
交換するのも素適だなァ~などと思いつつ、
今日も機に座っています。

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